冬に向けて気を付けなければならないのが、ハムスターを飼う時の温度です。
下記の記事でも紹介している通りですが、真冬の室温でハムスターを飼うことは難しいです。
私はエアコンで保温することをおすすめしますが、気になるのは電気代です。
電気代を少しでも浮かせるためにペットヒーターを利用している方も多いでしょうが、単体のパワーが少し足りないことが多いです。
ホームセンターなどでヒーターを補完するような断熱材を購入することは可能ですが、私のような出不精な庶民は、100均を使いたくなります。
DIYは苦手ですが、「ヒーター+100均」でどこまで保温できるか試してみました。
目次
ハムスターの保温グッズを100均アイテムで揃える
ハムスターの保温グッズを手軽でどこにでもある100均アイテムで用意可能なのか、実際に購入してみて試してみました。
保温するための素材や商品は色々と考えられますが、目的が保温のため「熱伝導率が低い」ものを選ぶのがベストだと判断しました。
それは一体どんなものなのか?
具体例を出すと「スタイロフォーム」などは爬虫類や小動物の断熱材としても定番だったりします。スタイロフォームか似たような材質が候補になります。
今回、保温グッズを探す100均は「Daiso」です。そして購入したアイテムはこちらです。
- 発砲スチロール製のカラーボード(A2サイズ)
- 梱包用エアマット
「発砲スチロール製のカラーボード」は発泡スチロールの板でA2サイズあるので、ハムスターケージを覆ったりするには十分な大きさがあります。こちらを4枚ほど購入しました。
「梱包用エアマット」はいわゆる「プチプチ」ってやつで、冬場に家の窓で断熱にもよく利用されます。かなり大きいサイズのものを1つ購入しました。
発砲スチロール製のカラーボード
Daisoでは発泡スチロールのカラーボードが売られています。横向きですみませんが、こんなパッケージのカラーボードです。

サイズは「A2」ですが、具体的には下記の通りです。
12×600×420mm
幅や高さからケージを覆うのに便利そうなサイズです。ただし、厚さは「12mm」ですのでかなり薄めです。
価格は「100円」ですが、今回は4枚ほど購入しています。
梱包用エアマット
Daisoでは梱包用エアマットはいくつかのサイズがありますが、今回は最も大きいサイズのものを購入しています。
このようにくるくると巻かれて売られているもので、価格は「200円」です。こちらを1つ購入しています。

かなり使ってしまった状態なので、ちょっと少なそうに思えるかもしれませんが、売られている状態だと、もっと分厚いです。
ハムスターの保温グッズの使い方
こういった保温グッズ(断熱材)を具体的にどのように使うか説明します。
使い方としては、下記の2つの使い方が主流ではないでしょうか。
- ケージを断熱材で覆う
- ケージ置くラックを断熱材で覆う
今回揃えた100均アイテムでより効率的に保温するのであれば、「①ケージを断熱材で覆う」になるでしょう。
ラックごと断熱材で覆うことで複数のケージの保温が可能ですが、カラーボードのサイズもそこまで大きくないですし、DIYが苦手な私には敷居が高いです。
よって、以降では用意した100均アイテムでケージを覆い保温力を高める方法を紹介します。
用意する物
用意する物は100均で揃えた「発砲スチロール製のカラーボード」、「梱包用エアマット」以外にも、カラーボード同士をくっつけたり、カラーボードにエアマットを貼るための接着材やガムテーム、カラーボードを切るための長めの定規とカッターを使いました。
使ったものを一度整理しましょう。
- 発砲スチロール製のカラーボード ×4
- 梱包用エアマット ×1
- 発泡スチロール用接着剤 ※1
- ガムテープ
- カッター
- 定規
※1 発泡スチロール用の接着剤はDaisoで下記を購入しました。

発泡スチロール製のカラーボードでケージを覆う箱を作る
まずは用意した発泡スチロールのカラーボードを適切なサイズにカットして、ケージを覆うような「箱」を作ります。
正面と底面は覆わないように作りました。作成イメージは雑ですが、こんな感じです。

上記のような箱はケージのサイズに合わせて、カットしていく必要があります。今回使うケージは「みどり商会 セット温L」というケージです。
このケージは、ケージ上部にヒーターが付属したプラケースで「暖突」とほぼ同性能のヒーターが付いています。
ケージのサイズは「 幅 約43 × 奥行き 約34 × 高さ 約26cm」といったところです。
とりあえず少しゆとりも持ってカラーボードでカットします。
必要になるカラーボードの内訳は下記の通りです。
- 側面用板×2
- 天井用板×1
- 背面板×1
覆うケージのサイズを考慮して、「幅48cm × 奥行き42cm × 高さ30cm」くらいの箱に出来上がるようにカットしました。
カラーボードのカットですが、100均で売っている大きいカッターで切りました。カットする分にはそれで十分ですが、細かい発泡スチロールの屑は散るので作業の際は注意しましょう。
次にカットしたカラーボードを接着材もしくはガムテープを用いて貼り合わせていけば、組み立てられます。
カラーボードに厚みがそれほどありませんが、ちゃんと固定できていれば直立します。(下記のような感じです。)

しかし、この状態では、それほどの保温できません。今回の温セットに付属したヒーター単体で利用するより、「+1~2℃」程度温度が高いくらいです。
梱包用エアマットをカラーボードに貼り付ける
カラーボードの箱が出来上がったら、梱包用エアマット(以降では「プチプチ」と呼びます)をカラーボードに貼り付けていきます。
カラーボードで作成した箱の「側面」、「背面」、「天井」それぞれにプチプチ貼り付けていきます。
プチプチを箱のサイズに合わせてカットして、カラーボードの外側にも内側にも貼り付けていきます。
しっかりとくっつくように接着剤とガムテームを併用しました。
カラーボードは発泡スチロール製なので、張り合わせた箇所は微妙に隙間ができてしまっていて、暖かい空気が逃げやすくなっています。
隙間はしっかりと埋まるように意識しました。
ガムテープが見えてしまっているのでキレイに作れませんでしたが…

余った梱包用エアマットをケージ底に敷く
プチプチはかなり量ですので、使い切ることはありませんでした。
そこで、余ったプチプチをケージの底に敷くことにしました。これだけでも1℃程度は床面の温度が変わりましたので、効果的です。
適切なサイズにカットして、ケージを置く位置に敷き、その上にケージを載せるだけです。
なので、完成形としては、
- 一番下にプチプチを敷く
- その上にケージを載せる
- カラーボードの箱を被せる
といった具合です。
100均で揃えた保温グッズでケージを暖かくすることはできるのか?
結論、100均で購入したアイテムでケージを暖かくすることは可能でした。
ただし、そこまで大幅に温度を上げることはできなかったです。
当たり前の話ですが、ヒーターなどの保温器具がなければ、100均アイテムは無駄になります。
ヒーターと併用することが大前提です。
実際にどの程度効果があったのか紹介しましょう。
実際に実験してみた前提条件を紹介します。
- 使用ケージ
- みどり商会 セット温L
- 使用ヒーター
- セット温Lに付属するヒーター (暖突のSサイズ相当のパワー)
- 温度計測
- ケージ外
- ケージ底面のヒーター真下
- ケージ底面のヒーター逆側
ケージは「空」の状態です。生体(ハムスター)や床材などは入っていません。環境は下記の通りです。
ケージに100均アイテムで作った箱を被せてます。ケージ下にはプチプチを敷いています。温度計はケージ内に設定しています。
画像の方が分かりやすいと思いますので、ご覧ください。

温セットのケージ上部はこのようにヒーターが付いています。上記写真でいうと右上についてます。

結果
結果は「①ヒーター単体」と「②ヒーター+100均グッズ」の2つに分けて紹介します。
※しばらく放置して温度状態の推移を取得していたので、「ケージの外の温度」が両者で異なります。
①ヒーター単体
ケージの外の温度は12.87℃、一方のケージの中はヒーターの真下が17.28℃、ヒーターと逆側の温度が15.99℃となりました。
温度計測位置 | 温度 |
ケージ外 | 12.87℃ |
ケージ底面のヒーター真下 | 17.28℃ |
ケージ底面のヒーター逆側 | 15.99℃ |
②ヒーター+100均グッズ
ケージの外の温度は10.89℃、一方のケージの中はヒーターの真下が18.53℃、ヒーターと逆側の温度が17.07℃となりました。
下記でまとめます。
温度計測位置 | 温度 |
ケージ外 | 10.89℃ |
ケージ底面のヒーター真下 | 18.53℃ |
ケージ底面のヒーター逆側 | 17.07℃ |
ちなみに今回利用した温度測定に利用したのは、InkbirdのBluetooth接続可能な温度センサーです。
Inkbird 温度計 湿度計 Bluetooth 温湿度センサー データロガー プローブ付き デジタル温湿度計 マグネット付き °Cと°Fの切り替え 温度ロガー (IBS-TH1 PLUS)
商品に興味があれば詳細はこちらで紹介しています。(別商品ですが、使い方の基本は一緒です。)

さいごに
今回はDaisoの商品で、ハムスターケージの保温を試してみました。
ヒーターの保温するための断熱材として利用することが可能だということが分かりました。
しかし、真冬の室温は10℃を下回ることもあるでしょう。そうなるとちょっと物足りませんし、ハムスターでよく使われるパネルヒーターではなかったので、あまり参考にならなかった方も多いかもしれません。
また、もっと効率的に保温したり、キレイに作るなら他にも選択肢はあります。
前述したようにスタイロフォームは断熱材としてはよく利用されます。もっとお金を掛けられるようだったらこういったものの方がいいです。
今回は断熱材をメインに紹介しましたが、ヒーターについては、こちらで紹介している記事を参考にしてみてください。

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