明けましておめでとうございます。今年も当ブログをよろしくお願い致します。
本記事を作成しているのは、元旦ですが、最近いよいよ本格的に寒くなってきましたね。今月も中旬、下旬は更に寒くなってくるでしょうし、2月も厳しい寒さです。
そして、ハムスター達にとっても、真冬というのは、過酷な季節です。最悪の場合、低体温症(所謂、冬眠)により、命を落としかねません。
室温は住んでいる地域や住宅によって変わりますが、ハムスターは20℃程度の室温が快適と言われています。
ハムスターの防寒対策は色々な手法がありますが、私は冬の温度調整は、「エアコン」がベストだと考えます。
その理由について考えていきたいと思います。
この記事を読んでわかること
- 冬の温度調節にエアコンが最もリスクがない理由
- ヒーターを使った越冬はどうなのか
- エアコンを使う以外にも検討すべきケージ配置
- エアコンと合わせて使うと便利なアイテム
目次
【結論】ハムスターの寒さ対策はエアコンを使おう
インターネットで検索していると、なんとかエアコンを使わずに冬を越そうという工夫を紹介されていて私も「大変参考になるな」と思って見ているのですが、前述の通りですが、「エアコン」による温度制御が基本であると考えてもらった方が良いです。
私が考えるエアコンのメリットはこちらです。
- 部屋全体を温めることができる強力なパワー
- 設定温度以上に部屋を温めない自動制御が可能
- 必要な時のみ動作させるタイマー機能
当たり前の内容ですよね。でも、ハムスター達ができる温度調整って、巣箱の中の巣材の量をコントロールしたり、ケージ内の快適なポジションに移動したりくらいしかできません。寒すぎる、暑すぎるからといって、ケージの外に逃げ出して、違う部屋に移ったりすることもできません。
よって、パワーと柔軟性を両立した温度制御が可能なエアコンが最もリスク無く、ハムスター達を越冬させることが可能です。
例えば、ハムスターにも使える小動物用のヒーターなどもありますが、そういった製品はどうなのでしょうか。少し考えていきましょう。
ケージ内の寒さ対策にヒーターはどうなのか?
ハムスターに使えるヒーターは色々ありますが、良く使われ気軽なタイプは「パネルタイプ」のヒーターでしょう。
例えば私が利用している商品は下記の商品です。これらの商品は共にハムスターケージの下に潜り込ませて利用するヒーターです。
こういったケージの下に敷くタイプのヒーターが無難という意見が多いです。
実はこれらの商品も当ブログでレビューしております。詳細は下記をご覧ください。


これら商品の特徴としては、エアコンよりも遥かに少ない電力で稼働しますが、我々人間のアイテムに例えるならば、「ホットカーペット」みたいなモノです。ケージ全体を温める能力はなく、敷かれている部分のみが温まります。
こういったヒーターを購入する際、ヒーター面積が、ケージ全体に及ぶ製品は使わない方が良いです。
なぜなら、ケージ内が暑くなった時にハムスターの逃げ道になるところが無くなってしまうからです。
ケージ下に入れるタイプ以外にも、直接ケージ内にいれるパネルタイプのヒーターもあります。
こういった商品の場合、対策は施されているとはいえ、火傷のリスク、電源コードを噛まれる、用を足されてしまうなどの不安が残るほか、ケージに電源コードを入れてあげなければならないため、ケージの形状によっては、工夫が必要になってきます。
これらヒーター全般は、エアコンと比較すると次のような特徴があります。
- エアコンと比較すると温めるパワーが弱い
- エアコンと比較すると特定の場所のみ温まり、制御しづらい
- エアコンと比較すると電気代は安く済む
ある程度室温が高い前提であれば、ヒーターでも良いと思います。しかし一言で「非力」なため、ヒーターを主軸に越冬するのは難しい住環境もあるのではないかと思います。
主にパネル型のヒーターを紹介しましたが、このほかにも天井に取り付ける「暖突」、「保温電球」などをハムスターに使う飼い主もいます。
どちらかというとパネルタイプのヒーターの方がハムスター飼いには広く使われているので、この記事では割愛します。
ヒーターの種類と特徴についてはこちらで詳しく紹介しています。

寒さ対策としてエアコンを使う以外にもやるべきこと
エアコンが最もリスクがない選択肢だということはお伝えしてきましたが、ただエアコンを使えば良いという訳ではありません。ハムスター達に快適に冬を過ごしてもらうためには、いくつか対策をしておいた方が良いこともあります。
それがこちらです。
- ケージの置き場所を再考する
- 温度管理をするための便利なアイテムを揃える
ケージの置き場所を再考する
如何にエアコンが強力だからといって、ケージを温度が低い床に置いてしまうなどすることは非効率です。
※それ以外にも人が歩く振動がハムスターにとってあまり好ましくないなどもありますし
ケージの置き場所を最適化して、ハムスター達により快適に過ごしてもらいましょう。
ケージを置く部屋
まずはハムスターケージを置く部屋についてです。
人がいない部屋の方がハムスター達は落ち着きますが、一日を通して温度管理できる部屋にケージを置きたいです。また、ハムスターの異変に早く気付く意味でも人が居る部屋の方が良いです。
となると、多くの家庭では、リビングが最有力候補になるかと思います。
リビングは人の目も届きやすく、温度調整もされていると思いますが、これらハムスターを不安にさせてしまう要素がある場合は、避けた方が良いでしょう。
- 犬や猫などのハムスターよりも大型なペットがいる
- これらの動物の臭いはハムスターを不安にさせてしまいます
- 大音量で音楽鑑賞やテレビ鑑賞したり、楽器演奏する
- 大音量な環境やその振動もハムスターを不安にさせてしまいます
- その部屋で夜更かしする
- ハムスターの生活習慣がおかしくなってしまいます
ケージを置く場所
部屋が決まれば、次はハムスターケージを置く場所を決めます。
ケージは次のような場所に置くと良いでしょう。
- エアコンの送風が直接当たらない場所
- 直射日光が当たらない場所
- テレビ、ステレオから遠い位置
- 寒暖の差があまりないところ
- 部屋の四隅などの落ち着くところ
前述しましたが、ケージを床置きにしないこともポイントです。エアコンを付けているとはいえ、冬は床から冷えてくるため、ケージは棚に置くなどするようにしましょう。
大型ケージを置く棚については、下記が考え方の参考になります。

温度管理をするための便利なアイテムを揃える
これらのアイテムを持っておくと、より効率的かつ安全に温度管理ができるようになります。
- 温度および湿度が測れる温湿度計
- ヒーター、断熱材の補助アイテム
温度、湿度管理
ハムスターケージがある近くに温度計を設置しましょう。ケージが実際にどれくらいの温度なのか把握することで、効率かつ安全に温度管理をすることができますので購入しましょう。
その他にも、ケージに貼り付けることができる温度計もありますので、こういったタイプの温度計を選べば、ケージ内の温度が分かります。
私もこの温度計をルーミィ ベーシックに取り付けています。

ヒーター、断熱材などの補助アイテム
メインの温度管理はエアコンに譲りますが、やはり電気代が気になるところです。ヒーターや断熱材(もしくは毛布やダンボール)などをうまく利用することで、節電の工夫が可能です。
ヒーターについては前述した通り「単体」では非力な物が多いでしょう。しかし、毛布や断熱材を併用することで非力さを補うことも可能です。
ただし、注意点もあって、ヒーターと断熱材を併用する場合は、ケージ内の温度が適温であるか管理できるようにしておくことをおすすめします。
エアコンであればケージ付近の温度を温度計で確認するくらいで十分です。ワイヤーケージであろうがプラスチックケージであろうが、ケージの外と中ではあまり温度は変わりません。
ですが、ヒーターや断熱材で暖めるということは、ケージ内と外で温度差が開くことを意味します。
自動温度制御が付いたパネルヒーターだけであれば、あまり気にする必要はありませんが、毛布でグルグル巻きにしたり、断熱材でケージを囲うなどする場合は、慎重に導入しましょう。
より効率的に IoT家電を使った温度、湿度管理
ここからは発展的な内容になりますが、スマホ経由で家電を制御したりできるIoT家電が近年増えてきているのはご存知かと思います。
こういった製品を導入することで、より便利にエアコンの制御や温度、湿度の情報の収集ができるようになります。
温度、湿度を収集するスマートセンサー
リアルタイムに温度を確認する分には前述したような温度計でも十分機能しますが、もう少し踏み込んだ温度管理をしたい場合は、過去の温度統計を保存し続けてくれる温度センサーも便利です。
Inkbird ミニ ブルートゥース 温度計 湿度計 温湿度センサー 交換式電池 レコード データロガー Android iPhone 温湿度記録 (IBS-TH1 MINI)
こちらの商品についてはこの記事でも紹介しています。

ちなみにこのあと、後述するスマートリモコンも温度センサーを備えているものが多く、「Nature Remo」という製品であれば、APIという機能を持っているので、簡単なプログラムができれば、例えば、温度データ等を5分間隔で収集して、その情報をExcelとかスプレッドシートに保管するとかできます。
私が使っているのは、こちらの「Nature Remo mini」というものです。
「Nature Remo mini」は本体サイズが小さく安価な代わりに、温度センサーしか内蔵されていません。湿度、照度、人感センサーも必要とする場合はこちらの普通の「Nature Remo」が良いです。
同様の温度集計は、「ラトックシステム RSWFIREX3」でも可能です。最近「IFTTT」というサービスに対応したため、プログラム等なく、一定間隔で温度データを取得して、スプレッドシートに保存することが可能です。
最近は後継機種の「RS-WFIREX4」が発売されたので、今から買うならこちらの方が良いですね。
「Nature Remo」や「RSWFIREX3」は赤外線を使って、通常のリモコンの代わりにエアコンなどの家電を操作します。したがって、ケージ付近に設置すると家電の操作に差し支えてしまうかもしれません。リモコン操作がメインです。
外出先からエアコンを制御できる家電リモコン
私が利用しているスマートリモコンは先ほど紹介した「Nature Remo mini」と「ラトックシステム RSWFIREX3」という商品です。
これら商品を使えば、エアコンのオン/オフや暖房の温度設定などの操作がスマートフォンから可能です。
そして、その操作は外出先からでも可能です。
また、温度センサーも備えているため、スマートフォンさえ繋がれば、どこからでも室温状態を確認することができます。
詳細は下記の記事が参考になります。



スマートプラグで消費電力量やヒーターのON/OFFを制御
スマートプラグは製品によると思いますが、接続している家電の消費電力量がどの程度か確認できます。つまり、エアコンを接続しておけば、エアコンの消費電力量を知ることができ、電気代がどの程度掛かるか把握することもできるようになります。
スマートプラグの基本的な使い方は、スマホアプリを利用して電源のON/OFFを制御できるところにあります。そのため、スマートプラグにヒーターを接続して利用すれば、外出先からでもヒーターのON/OFFを制御できるようになります。
私が使っているスマートプラグはこちらです。
こちらの商品についてはこの記事でも紹介しています。


まとめ
この記事をまとめます。
- エアコンによる温度制御が最もリスクが少ない
- 小動物用ヒーターはパワーが非力であり、心もとない
- ケージの置く部屋、置く場所を見直すことにより、ハムスターにとってより快適に過ごしてもらうことができる
- 下記のようなアイテムを持っているとより効率的かつ安全に温度管理ができる
- ケージ内に取り付けるための温度計
- ヒーター、断熱材などの補助アイテム
- IoT家電を利用すれば、エアコンを効率的に利用でき、温度や湿度情報も楽に管理できる
少しでも参考になれば幸いです。
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