ハムスターは体調の変化に気付きにくい動物です。
なぜなら、ハムスターは体も小さく、滅多に鳴かず、体調が悪くてもあまり苦しそうな表情をしないので、異変に気付きにくいです。
また、ハムスターを診てくれる病院もそれほど多くはなく、あの小さい体です。何らか病気や怪我してしまうと治療も容易ではないケースもあります。
ハムスターの生きる時間軸というものは、人間のそれと比較するととても早いものです。人間にとってみれば、ちょっとした時間だとしても、ハムスターからしてみたら、長い時間軸になります。
病気の進行も想像以上に早く手遅れになってしまうことも考えられます。
つらつらと書きましたが、ハムスターを飼う上で、重要なことは病気や怪我にならないための予防です。
どう予防するかというと、日々の健康チェックです。
この記事ではハムスターの健康チェックはどう確認すればいいか紹介します。
目次
ハムスターの健康チェック 確認方法は?
ハムスターの健康状態を確認する術はいくつかありますが、日頃意識して欲しいのは下記です。
- 体に異常はないか
- 動き方、走り方
- 食事と水分の摂取量
- おしっこやうんちの状態
- 体重の変化
これらが健康状態を把握する上で、重要な情報なのですが、具体的どう確認していくべきなのか解説します。
体に異常はないか
ハムスターの体に異常がないか確認する事により、病気や怪我の早期発見に繋がりますので、できれば毎日実施するようにしましょう。
具体的にハムスターのどこを見ていけば良いのかというと、ハムスターの体の部位ごとにそれぞれ確認観点があります。
ハムスターの健康チェックで確認すべき事
目 |
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耳 |
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鼻 |
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歯 |
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手足 |
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毛並み |
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頬袋 |
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上記の中で目の異常については、本ブログでも取り上げています。結膜炎だった時の対応です。
動き方、走り方
ハムスターの走り方や動き方も良く観察しましょう。
直接的には病気や怪我と関係なさそうな事でもいつもと違う様子であれば、その後も注意して観察するようにしましょう。
下記はあくまで一例ですが、挙げておきます。
- 足を引きずるような歩き方や走り方をしていないか?
- 体の一部分だけを痒そうにしている
- いつもと比べて動きに異変がある
- 行動量に変化がある
食事と水分の摂取量
- 食事や水分の摂取量が低下している
- 逆に極端に食事や水分の摂取量が増えた
上記のような「食べ過ぎ」や「飲みすぎ」やその逆に「食べなさ過ぎ」、「飲まな過ぎ」は健康状態に悪影響に及ぼします。
また、何等かの病気に起因している可能性もあります。
日々、食事や水の残量を確認するようにしましょう。
おしっこやうんちの状態
ハムスターのおしっこやうんちの状態を確認するようにしましょう。
- おしっこやうんちをしているか?
- 血尿はないか?
- うんちが柔らかくないか?
- うんちの大きさや形に問題はないか?
おしっこやうんちの状態に異変を感じたら、すぐに病院に行った方が良いでしょう。
例えばハムスターの下痢は放置すると生死に関わる可能性もあります。
体重の変化
毎日は難しくともハムスターの体重を計測するようにしましょう。
痩せ過ぎや太り過ぎなどはやはり病気や怪我に繋がりやすくなります。
体重を計測する場合は、デジタルのキッチンスケールのようなものを利用すると分かりやすいです。
デジタルのキッチンスケールはハムスター用に買い足したり、ダイエットをさせたいのであれば、「0.1グラム単位で量れる」ものが良いです。
詳細な理由についてはこちらの記事で触れています。
もし異常だと思ったら
上記のような感じでハムスターの様子を観察して、健康状態を確認します。
では、異常を発見した場合、どうアクションすべきなのでしょうか。
難しい病気や怪我の判断
難しい点が何なのかというと、それは判断でしょう。
つまり、何かおかしいような気がするけど「怪我している」、「病気だ」なのか分からないという事が難しいです。
私はこういう異常を見つけた時に、Googleで調べた内容やSNSでの情報はあまり信頼しないようにしています。
もちろん、全く調べない訳ではないですが、やるべきことは「異常の原因となる要素に心当たりがあるか?」でしょう。
- 例えば、餌を替えた、床材を替えた、飼育用品を替えたなどの食事や環境変化があった
- 体重の増減があった
- 季節の変化に伴い、室温にも変化があった
- 掃除をサボり気味だった
などのきっかけになりそうなことが何かあったか調査します。
例えば、体の一部が小規模で脱毛していた場合を例にしてみましょう。
※下記は実際に直近で発生した事例です
- 状況整理
- ここ数カ月で床材と巣箱を替えた
- 夏場のため、気温、湿度が高い
- 対策
- 気温と湿度を下げてみる
- 平行して、床材を元のものに戻してみる
- 戻した上で、経過を毎日確認する
- 変化がなかったので、巣箱も元に戻してみる
- また、経過を確認する
- 1週間程度で脱毛した部分から毛が生えたきたことが確認できた
といった具合です。
下記の書籍は非常に参考になりますので、是非読んでみて欲しいです。健康と病気に重きを置いた内容で、飼い主的には非常に参考になるはずです。
動物病院に連れていくのが、最も利口な判断
上記のような対応は、ある程度ハムスターを飼ってきた経験からくる「あたりを付ける」能力が必要になると考えます。
また、思い込みも良くない判断を招くことがあります。(私自身も常にパーフェクトな判断ができていると言われると難しいです…)
なので、異常を感じたら動物病院に連れていってみることをおすすめします。
最も無難な対応を言えますし、医師による見解が聞けるのも、我々飼い主には貴重でしょう。
ハムスターを動物病院へ連れていくのが、「ちょっと億劫だな」と思う方や「準備は何があるんだろう?」かとお悩みの方は、以下の記事を参考にしてみてください。

そもそも怪我や病気があった時に備えておきたいことが分からない方は、以下の記事を参考にしてみてください。

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