これからジャンガリアンハムスターを飼おうとしている人は「何からしたらよいか?」、「何が必要になるのか?」、「何に気を付けたら良いか?」なかなかイメージしづらいですよね。
この記事ではジャンガリアンハムスターの予備知識、飼うため準備、お迎え、お世話まで網羅的に解説しています。
基本的にこの記事では、紹介した流れでジャンガリアンハムスターを飼い始めてもらえればオッケーになるようにまとめていますので、是非参考にしてください。
ジャンガリアンハムスターの飼い方
ジャンガリアンハムスターの飼い方を紹介していきます。以降で紹介する内容は下記流れ通りです。
- ジャンガリアンハムスターを飼う始める前の心得
- 仲良くなるためにジャンガリアンハムスターについて知ろう
- ハムスターってどんな動物?
- ジャンガリアンハムスターの特徴
- ジャンガリアンハムスターを飼うために準備を進めよう
- 家の近くでハムスターを診てくれる病院があるか確認する
- ジャンガリアンハムスターをお迎えする前に飼育用品を用意しておく
- 餌について
- ジャンガリアンハムスターを飼うために掛かるお金
- 飼う場所を決める
- 迎える前に飼育環境を準備する
- 仲良くなるためにジャンガリアンハムスターについて知ろう
- ジャンガリアンハムスターを飼う
- ジャンガリアンハムスターをお迎えする
- 「距離感」を考えて数日間過ごす
- 日常的なお世話をする
一旦、読み飛ばさずに読んで頂けると幸いです。
ジャンガリアンハムスターを飼う始める前の心得
ジャンガリアンハムスターを飼うにあたり、下記の準備が必要です。
ハムスターってどんな動物?
まずジャンガリアンハムスターがどういった動物なのか知る必要があります。仲良く暮らしていくためには、相手を知ることが重要です。
まず、ハムスターがどのような動物なのか確認しましょう。
ハムスターは哺乳類の中のげっ歯目の属しています。げっ歯目にはリスやネズミも含まれています。
とはいえ、リスのように木の上に登ったりするのは苦手で、野生では地中に穴を掘り巣穴を作りそこを生活拠点とします。
ハムスターは夜行性で昼間は寝ていることが多いです。
ハムスターが活発になるのは夕方~夜に間で、餌を食べたり縄張りを徘徊します。
個体差はありますが、夕方~夜にかけてのはハムスターの運動量はとても多いです。(ハムスターといえば回し車のイメージもありませんか?良く走ります)
ちなみにハムスターは雑食で、野生では虫や植物を食べています。(家庭で飼うハムスターには主にペレットという人工的な固形餌が主食です)
小さい動物ですが、ゴールデンハムスターなどは、群れで生活せず単独での行動を好みます。ハムスターは縄張り意識が高く、自分に近づいてきた別のハムスターを威嚇したり攻撃したりすることもあります。
- 夕方~夜にかけて行動する夜行性
- 昼間は狭くて暗いところを寝ていることが多い
- 雑食で野生では虫や植物を食べる(家庭で飼うハムスターはペレットが主食)
- 群れで生活せず、単独で生活する
ジャンガリアンハムスターの特徴
ジャンガリアンハムスターはハムスターの一種です。一般的にペットショップなどで売られているハムスターでとてもメジャーです。
ジャンガリアンハムスターと同じくらいメジャーなゴールデンハムスターと比較すると体は小さいです。
※ジャンガリアンハムスター、キャンベルハムスター、ロボロフスキーハムスターなど体が小さいハムスターは「ドワーフハムスター」と呼ばれます。
ジャンガリアンハムスターの特徴
体長 | オス♂ | 7~12cm |
メス♀ | 6~11cm | |
体重 | オス♂ | 35~45g |
メス♀ | 30~40g | |
性格 | ー | ドワーフハムスターの中では最もおとなしい性格 |
上記は一般的な特徴ですので、もちろん体の大きさや性格には個体差があります。
我が家でもジャンガリアンハムスターが複数匹いますが、体が小さい子もいれば大きい子もいて、性格も好奇心旺盛な子、臆病な子など様々です。
手にハムスターを乗せてご飯を食べさせたりすることもできる子が多く、初めてハムスターを飼う人にもおすすめな種類です。
※ただし、ジャンガリアンは噛む子も多いです。
ジャンガリアンハムスター 毛色
初めてハムスターを飼う人にはちょっとややこしいのですが、ハムスターは毛色によって呼び名があります。
ジャンガリアンハムスターも毛色によって呼び名が変わります。代表的なものを挙げます。
- ノーマル
- ブルーサファイア
- プディング
- パールホワイト
毛色により基本的な飼い方が変わるわけではありません。そのため、「ブルーサファイア ハムスター 飼い方」みたいに毛色ごとにググってもあまり意味はないでしょう。
毛色により価格は変動します。上記で挙げたハムスターでいうとプディングはやや高いです。
ノーマル
背中周りは濃い茶色で、背中の中心には黒い線が入っているのが特徴です。
ブルーサファイア
背中周りはやや青みあるグレーが特徴です。
プディング
背中周りは黄色っぽく、ノーマルのように頭から背中中心にかけて毛の色が濃いのが特徴です。
パールホワイト
その名の通り全身が白いです。顔周り少し黒っぽくなっていたり、背中に黒い線が入っています。
ジャンガリアンハムスターの寿命
ジャンガリアンハムスターの寿命は2年~3年くらいです。私の感覚だと、ジャンガリアンハムスターで3年生きればかなり長生きなのではないかと思います。
2歳くらいでおじいちゃんやおばあちゃんになります。いわゆる老ハムです。
1歳半くらいから、老化も目立ってくる子もいます。
老化の特徴は下記です。
- 背中(背骨)が曲がる
- 毛並みが悪くなる(ボサボサになってくる)
- 毛が抜けてくる
- 足腰が弱ってきて動きが遅い
- 立つ回数が減る
家の近くでハムスターを診てくれる病院があるか確認する
ジャンガリアンハムスターはそれほどクセがなくを飼うのはそれほど難しくはないでしょう。
しかし、怪我や病気になってしまった時に飼い主個人でできることは限られます。病気や怪我の疑いがある場合には病院に連れていく必要があります。
全ハムスターに共通言えることですが、問題は動物病院であってもハムスターを診てくれる病院はそれほど多くないということです。
そのため、飼い始める前に家の近くにハムスターを診てくれる病院があるのか必ずチェックしましょう。
もし、ハムスターを診てくれるか不明瞭であれば、電話やメールなどの手段で連絡してハムスターを診てくれるか確認してみてください。
私の体験談踏まえ、怪我や病気への備え方をまとめた記事も紹介しておきます。
最低限、家の近くにハムスターを診てくれる病院があるのかチェックだけはしておいてください。
ジャンガリアンハムスターをお迎えする前に飼育用品を用意しておく
ジャンガリアンハムスターをお迎え(生体を購入)したタイミングで、飼育用品を揃えるのはあまりおすすめしません。是非、事前に飼育用品を揃えておいてください。その理由は下記の通りです。
- お迎えして家に到着したらすぐにケージにハムスターを入れる必要がある
ジャンガリアンハムスターはか弱い動物です。狭い入れ物や移動で負担を掛けている状態なので、快適な住まいを早め提供してあげるのがベストです。ケージを組み立てたり、色々セットしていると時間が掛かってしまいます。
- ペットショップに良い飼育用品が置いていない可能性がある
「ペットショップ等でお迎えをするのであれば、その場で買えばペットショップの店員さんのアドバイスも聞けて良いのでは?」と思うかもしれません。経験上、ペットショップに良い飼育用品を取り扱っているかというと、そうでもないという印象を持っています。
それよりは、自身で事前に調査して、ハムスターを飼育する上で信頼できる飼育用品を見つけ出した方が良いでしょう。
ハムスターの飼育用品は種類、商品様々です。下記では、ハムスターを家にお迎えするまでに最低限持っておきたいもの、すぐに必要にはならないが持っておきたいもの、絶対に必要という訳ではないが持っていると良いものという3つのカテゴリに飼育用品を分けてみました。
まずは「ハムスターをお迎えするまでに絶対必要なもの」を揃えてください。
ハムスターをお迎えするまでに絶対必要なもの
- ケージ
- 床材
- 巣箱
- 給水器
- 餌と餌入れ
- 回し車
- トイレ容器とトイレの砂
すぐに必要になるわけではないが、早めに揃えておきたいもの
(優先度の高い順に並べている)
- 温度計
- キャリーケース
- スケール
絶対に必要という訳ではないが、持っていると良いもの
(優先度の高い順に並べている)
- 砂浴び用の容器・砂浴び用の砂
- ヒーター
上記以外の飼育用品ですが、個人的にはあまり必要性を感じておりません。
まずは上記の飼育用品が一通り揃い、知識や経験を得てからその他の飼育用品やハムスター用おもちゃを買ってみることをおすすめします。
この記事を読んでいる方の中には「うわ、多いな…」そう思った方もいるでしょう。
ジャンガリアンハムスターを飼うには色々と必要となります。
あんまりよくわからないけど、とりあえずジャンガリアンハムスターを飼う飼育グッズが欲しい方は、こちらを参照してください。
飼育用品の選び方のポイント
質が悪い飼育用品を購入してしまうとハムスターが怪我をしてしまったりするなどのトラブルが発生する場合があります。
特にケージ、回し車はヘタな物を選ぶと怪我をしてしまう可能性があります。
ケージと周り車の選ぶポイントを紹介します。
- ケージ
- 広さ「幅35cm以上/奥行き25cm以上/高さ20cm以上」のケージを選ぶ
- 噛まれたり、登ってたりしてしまうので、ワイヤーケージ(金網のもの)を避けることをおすすめ
- 無駄に高さのあるケージを避ける(高い位置にあるロフトや階段は転落事故の恐れあり)
- 回し車
- 車輪サイズは14~17cmくらいのものを選ぶとおすすめ
- ベアリングを利用した回し車の方が静か
- 車輪が網目のものや梯子のものは足を挟めて怪我をする可能性があるので避ける
ハムスターを飼う上で使うべきではないとされるものも購入しないようにしましょう。
一例を挙げるとこのような商品です。
- 綿製品
- 暖かそうでハムスターも喜ぶが怪我したり詰まらせてしまう恐れがある
- 固まるトイレの砂
- 腸閉塞などに繋がる恐れがある
- ハムスターボール
- 回し車のように自分の意思通り、走ったり止まったりできない
簡単に飼育用品の選び方を紹介しましたが、下記の記事は飼育用品を購入する前に必ず確認しておいてほしい内容です。
もし、選べないという方がいらっしゃいましたら、おすすめの飼育用品をこちらの記事で紹介しておりますので参考にしてみてください。
買ってはいけないハムスター飼育グッズはこちらでも紹介しています。
餌について
ジャンガリアンハムスターの餌は、ペレットが基本となります。ハムスターというとペレットよりもひまわりの種のイメージが強いかもしれませんが、そういった種子系のものは脂肪分が多く主食(副食にも)適しません。
ハムスターは雑食ですが、どちらかというと草食寄りの動物です。
ですが、栄養を考えると主食に「ペレット」が良く、副食に「野菜」。まれに穀物、種子や動物性たんぱく質を与えるというやり方が一般的でしょう。
ペレットを購入しようと思うとペレットのみで構成される商品とミックス(ペレット+野菜、シリアル、種子など)がありますが、手に取るべきは、前者の「ペレットのみ」の商品です。
その理由は、ペレットと野菜や種子では、食い付きが全然違います。
たいていのハムスターは野菜や種子から食べてペレットを残してしまします。
餌を継ぎ足す時にもペレットが残っている場合が多く、結果食べるのはいつも野菜や種子ばかりで、のちのちペレットを食べないという悩みに繋がってしまう可能性が高いです。
ペレットと一緒に購入をおすすめするのが、ペットショップや里親が使っている餌です。購入をおすすめする理由は「保険」です。
準備したペレットを食べなかったことを想定するとそういった保険があった方が安心できます。
ただし、注意点は、種子だけを与えた場合は避けましょう。もし、種子だけを与えてたようであれば、ペレット+野菜+穀物で構成されたミックスフードを代用します。
とはいえ、上記の通りミックスフードは「ペレットを食べない問題」に発展しがちです。
ハムスターを初めて飼う方は、まずはペレットを食べてもらうことを目標にしましょう。
栄養の目安をお伝えすると、お迎えしたばかりのハムスター向けのペレットはタンパク質が高いものが多いです。
逆に成長したハムスター向けのペレットは、タンパク質が抑えられて、繊維質が高めです。
ペレット選びの時には、「粗タンパク質」、「粗脂肪」、「粗繊維」などに注目すると良いでしょう。
とはいえ、まずはペレットを食べさせることがハードルになることも多いです。
最初は食い付きの良いとされるペレットの中から栄養が極端に偏りがないものを選ぶことをおすすめします。
ジャンガリアンハムスターを飼うのに掛かるお金
上記「お迎えする前に飼育用品」はあくまで「初期費用」です。
他にも、ハムスターに与える餌などで「継続で掛かる費用」もあります。
ジャンガリアンハムスターを飼うのに掛かるお金の目安は下記の通りです。
初期費用:1万円程度
継続費用(/月):1,000円程度
補足です。
初期費用で「1万円」ですが、初めてハムスターを飼う人で何も揃っていない前提です。
また、継続費用ですが、「消耗品」に掛かるお金です。具体的には下記に掛かります。
- 餌
- 床材
- トイレ砂
このほかにも、不定期で掛かる費用があります。
例えば、病院に行けばお金が掛かります。
また、安全にハムスターを飼うためには、真夏や真冬はエアコンは付けっぱなしにした方が良いでしょう。そのための電気代も掛かります。
ジャンガリアンハムスターの生体だけでなく、様々な面でお金が掛かることを認識しておきましょう。(ケチらないことをおすすめします)
ジャンガリアンハムスターを飼うために掛かる費用についてはこちらの記事でより具体的に説明していますので、予算が気になる方はシミュレーションしてみましょう。
ジャンガリアンハムスターを飼う温度
ハムスター全般に言えることですが寒さや暑さに弱いです。
メチャクチャ弱いわけではないですが、暑いと熱中症、寒いと低体温症のリスクがあり、これらの症状に室内でもなってしまう可能性があります。
下記で後述しますが、ジャンガリアンハムスターを飼う場所は非常に重要で、室内でも温度変化が激しい場所は避けた方が良く、冬の底冷えを防ぐためにもケージは床置きしない方が良いです。
日本の気候の中で特に気を付けたいのが、夏や冬です。
適温ですが、「20℃~26℃」の範囲を目安にしています。住んでいる家の室温にもよりますが、私は夏と冬にこの範囲に収めるのは中々難しいでしょう。
はじめて飼う方は、基本的に夏や冬はエアコンを付けっぱなしすることをおすすめします。
その理由はとても温度管理が簡単だからです。
もちろん、真冬は工夫次第でエアコンを使わずに飼うことができます。エアコンの最大の懸念は電気代でしょう。
アプローチとしては、ケージ内の温度を温めることになりますが、短所は温度管理難しさにあります。
もし、エアコンなしで冬の乗り切るのであれば、そういった飼育グッズは世の中にもありますので、おいおい試してみると良いでしょう。
ただし、適切な温度管理ができる環境と十分な検証を行うことを推奨します。
温度管理については下記の記事で詳しく記載しています。
参考レベルですが、我が家でハムスターを飼うため掛かったエアコンの電気代を掲載している記事を紹介します。電気代が気になる方は見てください。
事前に飼う場所を決める
ケージを置く場所も非常に重要なポイントです。ハムスターがストレスなく快適な環境を意識する必要があります。
では、ケージを置く際に意識しなければならない点は何でしょうか。ポイントは下記です。
- 日当たりが良く風通しが良い部屋
- 温度、湿度が安定している部屋
- エアコンがある部屋
- 犬や猫などハムスターより大型で自然界で天敵となり得るような動物と同じ部屋は避ける
- 底冷えや振動を軽減するため、棚などにケージ置く(床に直接ケージを置かない)
- ケージはテレビやスピーカーの近くなど騒々しい場所を避けて置く
- 直射日光は避け、昼間は日の光で明るくなる場所にケージを置く
- エアコンの風が直接当たらない場所にケージを置く
- ハムスターが落ち着く部屋の隅にケージを置く
- 人がいる部屋
つまり温度変化が少なく、ストレス源となる天敵や騒音がしない場所が快適である、とはいえ、ハムスターの異変に気付けるよう人のいる部屋で飼った方が良いです。
ジャンガリハムスターを飼うのにおすすめの部屋は「リビング」です。
リビングは基本的に温度も安定しているでしょうし、人もいます。
テレビやスピーカー、人の話声もそこまで大音量かつ間近でなければ問題ありません。
迎える前に飼育環境を準備する
ジャンガリアンハムスターを飼うための場所も決まったのであれば、次はお迎え前に事前準備です。
特にケージは組み立てに時間が掛かる商品もありますし、購入したケージを検品してみたら、破損していたり、パーツが不足していたなんてこともなきにしもあらずなので、お迎え当日より前に検品、組み立てなどの準備した方がいいかもしれません。
下記は「ミニデュナ」というケージですが、それなりに組み立てが必要です。
そのほかには面倒な組み立てが必要なものはあまりないと思います。セッティングはハムスターをお迎えする当日で良いでしょう。
餌を入れたり、給水器に水を入れたりするのは、迎えたあとでも良いのですが、ハムスターを迎えに出かける前に、ケージのセッティングを済ませて、素早くハムスターに快適な環境に入れてあげられるようにしておきましょう。
ケージのセッティングとは具体的には下記を実施します。
- ケージを組み立てる
- ケージに床材を敷く
- 巣箱、回し車、トイレ、餌箱、給水器などその他の飼育用品を配置する
ケージに床材を敷く量の目安としては、3cm~5cm程度での厚さで敷いてみてください。ざっくりで良いです。
ケージ内に配置しろと言われても、どう配置すれば良いか気になるところだと思います。その通りでして、「巣箱」、「回し車」、「トイレ」、「餌箱」、「給水器」などはレイアウトを気にした方が良いです。ポイントは下記の通りです。
- 巣箱は、ケージ奥の隅で固定
- トイレは四隅のどこか
- 餌箱はケージの四隅のどこか(個人的には手前がおすすめ)
- 給水器はケージによって取り付け位置が依存するところもあるがケージ側面
- 回し車はケージの奥の隅か中央
上記について補足します。
見て分かる通りですが、ケージの中央にはあまり飼育用品は置きません。ハムスターが長く居ることになる巣箱は、人の気配が気になりにくいケージ奥の隅っこが良く、餌皿は手前に持ってくると人にも慣れやすいでしょう(感覚ですが)。トイレも隅です。
トイレはちょっと様子を見てください。なぜなら、トイレの位置は最初に置いたところだとうまくオシッコしてくれなかったりする場合があります。
トイレの置く位置を変えてあげることでちゃんとトイレをしてくれるようになることもあるので、一度決めたレイアウトかもしれませんが、飼育していく過程で少し変化させた方が良いこともあります。
下記はケージセッティングの一例です。
ハムスターを飼ってから中々トイレを覚えないようでしたら、下記の記事を参考にしてみてください。今は読み飛ばしても全然OKです。
ちなみに慎重にレイアウトを決めなくてはならないのは、最初の数カ月くらいでしょう。ぶっちゃけ慣れてくれば結構適当でも良いかなと思っています。
ジャンガリアンハムスターを飼う
準備は上記の通りです。ここまででも少し長かったと思いますが、いよいよハムスターを飼うフェーズに入ります。
ジャンガリアンハムスターをお迎えする
ジャンガリアンハムスターをお迎えについて説明します。
季節的にはいつでも良いですが、適切な時期は春と秋でしょう。夏や冬はいきなり温度対策が必要です。それでも飼いたい時に飼えば良いと思いますが、温度には気を付けてください。
お迎えするタイミングは夕方以降が良いです。ハムスターは夜行性のため、その方が動いている姿を見ることができたり、活動時間中に家に連れて帰った方が生活リズムに合致します。
なお、補足するとハムスターをお迎えするとは、ハムスターをペットショップやブリーダーから購入したり、里親さんから引き取ることを示します。
ハムスターをお迎えする流れはこちらのは記事が参考になります。是非お迎えする前に一度読んでおいて下さい。
一度に複数匹飼い始めるのではなく、一匹飼い始めるところからスタートすることをおすすめします。
ちなみにジャンガリアンハムスターの場合、同じケージに複数匹飼う「多頭飼い」はおすすめできません。
特に初心者のうちは絶対に避けてください。ジャンガリハムスターの場合多頭飼いは不可能ではありませんが、難易度がかなり上がります。
「一匹だと寂しいのではないか?」というのは人間の思い込みです。
こちらでその理由を詳しく紹介しています。
「距離感」を考えて数日間過ごす
ジャンガリアンハムスターをお迎えしたら、いよいよ飼い主として、本格的に始動です。
ジャンガリアンハムスターと良好な関係を保つのも飼い主として重要です。
ジャンガリアンハムスターに関わらず、ハムスターの性格面を一言で表すと「非常に臆病で慎重な生き物」です。(それでいて好奇心旺盛ですが)
そのため、無理に遊ぼうとしたり構おうとすると、それがストレスになってしまいます。ハムスターとの信頼関係を構築できるよう接することが重要です。
ジャンガリアンハムスターは手に乗せて遊ぶこともできますが、いきなりハムスターを手に乗せたりするのは避けましょう。
初日の飼い方
ジャンガリアンハムスターをお迎えして、家に到着したらやることはこちらです。
- お迎えと同時にゲットした、「以前の環境と同じ餌」を餌箱に入れる
- 水道水を給水器に組んでケージに取り付ける
- ケージにジャンガリアンハムスターを移す
- ハムスターがまだ環境になれていないので触らないこと
餌はまずは「以前の環境と同じ餌」を与えてみましょう。おそらくその方がハムスターも安心するはずです。
与える餌の量ですが、お皿いっぱいに盛ってしまっても問題ありません。
給水器に入れる水は「水道水」がおすすめです。むしろミネラルウォーターなどは成分によっては健康をリスクがありますし、長持ちもしないので適さないです。
より詳細にその理由を知りたい方は下記を参考にしてみてください。
また、給水器は水漏れ等のトラブルがありがちなのですが、基本的に満タンで良いでしょう。例外もあり得ますので、取り扱い方法はキチンと確認してください。
なお、ネットでは、ハムスターの給水器の扱いに少し誤解があるように感じます。
こちらも時間がある時に読んでおいてください。
家に着いたら、早速ケージにハムスターを移しますが、注意していただきたいのは、人の手を介してケージに移さない方がいいです。
ペットショップからお迎えしたのであれば、紙箱などにハムスターは入れられていると思います。その紙箱ごとケージに入れてあげ、ハムスターが勝手に紙箱から出るのを待つことをおすすめです。
ケージにハムスターを移したら、しばらくはそっとしてあげてください。
初日ですし気になってしまいますが、初めての環境にハムスターの緊張しています。「新たな住居は安心して暮らせる場所だなぁ」とハムスターに思ってもらえるようグッとこらえましょう。
餌は食べているか?、水は飲んでいるか?、オシッコやウンチはしているか?といった点はたまに気にしてあげてください。ずっとケージの前で行動を観察しようとスタンバっているみたいなことは、やめた方が良いです。
これで初日にやるべきことは終わりました。
まだ、人と環境に慣れていないハムスターは突然固まって動かなくなってしまうことが多いです。
突然のことで飼い主さんとしてはビックリしてしまうかもしれませんが、野生時代の名残で、敵に気付かれず、やり過ごすため仕草です。
もし、突然固まってしまっても必要以上に気にしたり触ったりすることは逆効果です。気付かない素振りでいてください。
2日目以降の飼い方
1日明けたら、確認しておきたいことがあります。ケージの外からで下記について確認しましょう。
- ハムスターは生きているか?
- 巣箱にいる場合は刺激しないように気を付けながら
- ご飯は食べているか?
- 餌箱からご飯の量は減っているか確認する
- 水は飲んでいるか?
- 給水ボトルの残量が減っているか確認する
- オシッコやウンチをしているか?
- オシッコはトイレと床材の両方を確認
- ウンチはどこでもするものなので、床材を確認する
2日目からは、最低限のお世話を開始します。お世話はハムスターが起きている間に行うようにするのがポイントです。
最低限のお世話とはどのようなことなのかというと下記の通りです。
- 餌箱から食べ残したご飯を取り除き新しいご飯を入れる
- 給水器の水を取り替える
- 汚れた床材を交換する
- まだハムスターに触れない
明らかに人を警戒している様子だった頃を比べると、人にも環境にもちょっと慣れてきたかなと感じるまでは、この最低限のお世話だけで良いでしょう。
あくまで目安ですが、おそらく3~4日目にはだいぶ慣れてくるはずです。
お世話している時にハムスターがこちらにあまり怖がりもせずにしているようであれば、手におやつをつまみ、ケージの中にいるハムスターの近くに持っていきましょう。
手から食べたりしてくれるかもしれません。もしダメだったとしても無理に食べさせる必要はないです。
手からも食べてくれるなど、明らかに慣れてきたようであれば、手の平でおやつを食べさせてみたり、撫でてみたりチャレンジしてみましょう。
ハムスターに慣れてもらうことは飼っていく上で非常に重要なことですが、「繊細」な作業であると思ってください。
ハムスターが嫌がっているようであれば、無理に関わろうとしない方が良いです。
「あんまりなつかないな」と思っても焦る必要はありません。焦ると逆効果ですので、飼い主としては気長に待つ姿勢でいましょう。
もし、5日程度経ってもあまり慣れてるような気配がないかもしれませんが、以降で紹介する「日常的なお世話」を始めた方が良いです。掃除などしていないので衛生良くありません。
ハムスターは思ったより、巣箱から出てこないなと思うかもしれませんが、割とそんなものです。
日中帯はだいたい「寝る」、「毛づくろいしている」たまに「ごはんを食べる」、「水を飲む」、「トイレに行く」くらいですので、極端に心配しなくても大丈夫です。
日常的なお世話をする
しばらくはハムスターに慣れてもらうために様子見でお世話をしてきました。
しかし、上記で紹介した「最低限のお世話」だけでは特に衛生面で良くありません。トイレの砂汚くなっているでしょうし、ハムスターが巣箱に蓄えた餌も劣化している可能性もあります。
日常的なお世話の方法を紹介します。
なお、詳細については下記の方が詳しく記載されています。今は特に読み飛ばして問題ないですが、気になる点があればその疑問を解決できる内容が記載されているかもしれませんので参考にしてみてください。
毎朝確認しておきたいこと
朝にするお世話は主に「確認」です。ポイントは下記の通りです。
- 餌を食べたか?
- 水を飲んだか?
- オシッコはしているか?
- トイレでしているか?
- 別の場所でしているのか?
- 血尿はないか?
- ウンチはしているか?
- 柔らかいウンチはしていないか?
- 2つ以上のウンチが数珠のように連なってるなど異変はないか?
ご飯食べ、水を飲んでいれば安心できます。
オシッコやウンチをしているかどうかの状態はザっと確認するようにしましょう。異常に気付ける場合があります。
設置したトイレでオシッコしていない場合は、少し工夫してみましょう。トイレの位置を変えてみたり、オシッコのついた床材を少しトイレに置いてみたりして改善を図ります。
もし、どうしてもトイレでオシッコをしてくれないようでしたら、下記の記事を参考に更なる改善を図ってみてください。
毎晩するお世話の方法
お世話のメインは夜です。
夜にお世話をする理由は、日中帯はハムスターが寝ている時間です。お世話でケージ内が少し騒がしくなると起こしてしまう可能性があります。
実施するお世話は下記の通りです。
- 餌箱および巣箱などにある古い餌を入れ替える
- 給水器の水の入れ替える
- トイレ砂と床材の汚れた部分の回収および補充
- 飼育用品の汚れ拭きと破損チェックをする
- ハムスターの健康状態を確認する
衛生面の観点から古い餌は捨ててしまってください。特に気を付けて欲しいのが、腐りやすい生野菜です。食べかけのペレットも私の場合は捨ててしまっています。
餌量は体重の5%~10%とされています。ただしジャンガリアンハムスターに関して言えば、5%では少ないでしょう。
餌量多めに与えても問題ないですが、体重測定はしておきましょう。
気付いたら60g超のデブハムだったなんてこともあり得ます。
ハムスターが給水器の水を飲み干してしまうことはないですが、給水器の水は可能であれば、毎日取り換えましょう。特に夏場は気を付けたいところです。
水の量は前述しましたが、「満タン」にしておくと良いでしょう。
トイレ砂と床材については、オシッコや食べかす、水濡れなどで汚れた部分は回収します。この特に量が少ないと感じるようでしたら、補充します。
飼育用品(特に回し車)についても、確認しましょう。オシッコなどしてしまう場合があります。汚れている部分が拭き取っておきましょう。
そして、意外と忘れがちなのが、ハムスターの健康状態の確認です。これは毎日の日課です。
実施内容は下記です。
- ハムスターの体をチェックして異常がないことを確認
- ハムスターの体重を確認して、太り過ぎたり痩せ過ぎたりしていないか確認
健康状態の確認については詳しい手順は下記を確認してください。この内容は必ずチェックして欲しい内容です。
床材の入れ替え
日々床材の汚れた部分だけを回収していったとしても、ウンチや食べ物の微妙な食べカスなどは取りきれないでしょう。
定期的に床材を入れ替える必要があります。
周期は人によって異なることもありますが、私は1週間単位で床材を入れ替えます。
私の場合、慣れてきたハムスターであれば、全ての床材を新しいものに完全に入れ替えることもありますが、基本的には古い床材を少しだけ残して入れ替えましょう。
お迎えしたばかりのハムスターの場合、最初の1週間では床材を取り替えません。
ハムスターにとって、最初の1週間くらいで自分が安心して暮らせる空間だと認識します。
そのため、家にジャンガリアンハムスターをお迎えして1週間経ったからといって床材ごと交換してしまうと不安に思ってしまうでしょう。
また、病気や怪我の場合は、床材交換のサイクルを早くした方が良い場合もあります。医師の助言に従いましょう。
ケージと飼育用品の掃除
月に一度の頻度を目安で、ケージと飼育用品自体の掃除も実施します。
やることは、ケージや飼育用品の水洗いです。
回し車は水に濡れると軸部分のベアリングが錆びてしまう恐れがあります。商品説明を良く読んで、洗える部分のみを洗うようにしましょう。
しっかりと洗い流せば中性洗剤を使っても大丈夫ですが、気になる方は赤ちゃん用の物や小動物用の除菌スプレーやシートを併用するもの良いでしょう。
水洗いした飼育グッズは水気しっかり拭き取りましょう。十分に乾いたことを確認してから床材や飼育グッズをセットしてハムスターをケージに戻します。
木製の巣箱などは洗ってもすぐに乾かないです。
とはいえ、オシッコなどが付着している可能性があるため、そのままでずっと使い続けるのも難しいかもしれません。
木製の飼育用品は、汚れ過ぎてしまったら「使い捨てる」くらいの感覚の方が無難といえます
ハムスターの飼育グッズを購入するなら、楽天がおすすめです。Amazonよりも安く購入できるケースが多いです。
Amazonと楽天でハムスター用品を検索するならこちらから。Amazonは小動物カテゴリー、楽天はハムスターカテゴリーのページに遷移します。