ハムスターはその可愛らしい見た目と少し人懐っこそうな表情ですよね。
でもハムスターが犬のように飼い主にすり寄ってくるような動物かといえばそうでもありませんし、その考えでハムスターを飼うと期待外れに終わります。この記事では人とハムスターがどう関係性を構築していくべきか考えていきたいと思います。
目次
ハムスターはなつくのか?
結論「なつく」というと「慣れてもらう」イメージです。冒頭はハムスターは犬のようにはなつかないとお伝えしました。ハムスターは非常に臆病な性格です。ちょっとした環境の変化にすごく怯えます。そして、飼い主のことも最初は警戒します。
慣れてもらうにしてもいくつかポイントがあります。それは下記です。
- なつくハムスターの種類であること
- ハムスターの嫌がることはしない
- 慣れるために順序立てて関係性を築く
なつくハムスターの種類は?
ハムスターの種類によって、性格が違ってきます。なついてくれるというイメージに近いのは、「ゴールデンハムスター」と「ジャンガリアンハムスター」です。例えば、手乗りしたいということであれば、ゴールデンハムスター、ジャンガリアンハムスターが良いでしょう。
「ロボロフスキーハムスター」や「キャンベルハムスター」などはなつきにくい種類でしょう。
ハムスターにとって嫌なことをしない
人間でも嫌なことしてきた人がいたら、その人のこと嫌いになりますよね?
同じようにハムスターが嫌がることをしないことが、慣れてもらうための秘訣のひとつです。
ではハムスターにとって嫌なこととはどういったことなのでしょうか?以降で解説していきます。
ハムスターを真上や背後から掴む
ハムスターは真上や背後からの体を触られるのを嫌います。自然界の天敵を連想させるのでしょう。ハムスターを手に持つ時は、死角からではなく、正面から手を差し出すようにしましょう。
補足をすると、ケージの上から手を入れたら、ハムスターが手の方に寄ってきたのであれば、問題ないです。
すぐそこにいるハムスターに対して、真上や背後から触られることをハムスターが嫌がります。
大声、大きな音
ハムスターは人間の大声や大きな物音を嫌います。そのため、ハムスターのいる近くで騒がない、テレビやスピーカーの近くにケージを置かないなど配慮が必要です。
また、ケージを床置きすると歩く振動がケージに伝わりやすいので、棚やラックなどの上にケージを置くことをおすすめします。
強い匂いや香り
消臭剤や香水、お香など強い匂いはハムスターにとっては不快です。使わないようにしましょう。
例えば、ハムスターケージの近くに消臭剤の置きたいのであれば、無香料のものをおすすめします。
ケージの中に消臭剤などは置かないようにしましょう。
睡眠を邪魔をする
夜行性のハムスターは日中帯に睡眠を取っている事が多い。睡眠しているところを無理に起こしてしまうと当然ハムスターにとってはストレスになります。
これは人間も一緒ですよね?
しつこく触る
長時間触られるのはハムスターにとってもストレスになります。ずっと遊んでいたい気持ちを堪え、適度に触れ合うことを心掛けましょう。
ハムスターにとって天敵となる動物の存在
ハムスターにとって、犬や猫のような自分よりも大きい動物は自分にとって脅威でしかありません。そういった動物とは別の部屋で飼うなどの工夫した方が良いでしょう。
ハムスターと大型の動物が仲良くしている動画や画像を見かけますが、上記の通り同じ部屋で飼うことはおすすめしません。
そういった動画や画像は、
- たまたまうまくいっているケース
- ハムスターを餌で釣っている
- 仲良くしているように見える瞬間を切り取った
なども考えられますので、真似しないことをおすすめします。
ハムスターがなつくためのステップ
続いて、ハムスターになついてもらうためのステップです。
繰り返しですが、ハムスターに「なついてもらう」というより「慣れてもらう」イメージです。
そのためには、「安心できる環境に自分はいる」、「飼い主は危険な存在ではない」とハムスターに認識してもらう必要があります。
そして、ハムスターとの信頼関係を長期的に考えることも重要です。
ハムスターを迎えて数日はそっとしておく
迎えたばかりのハムスターは緊張感MAXです。
飼い主としては、迎えたばかりのハムスターのことが気になってしまいますが、焦らず距離を縮めることが大切です。
ハムスターを家に迎えたら、餌や水、飼育用品をケージに設置してそっとしておきましょう。数日間は餌や水の補充、汚れた床材を交換するなどに留めます。
要はハムスターを刺激させるようなことを最低限に留めるということです。
2日目からは、ご飯を与える時などには名前を呼んであげたりして、飼い主の声や気配に慣れてもらうようにしましょう。
ハムスターが慣れてきた様子であれば次のステップ
餌の補充や床材交換の際、ハムスターがこちらに興味を示しているようであれば、ケージにいるハムスターに手からおやつを与えてみましょう。
手におやつなどをつまみ、寄ってきたハムスターに食べさせるという事です。
もし、嫌がったり、おやつに興味を示しているけど、食べないようであれば、次回に持ち越しです。あまりしつこくし過ぎず、ほどほどがポイントです。
手に持ったおやつを食べるようなってきたのであれば、少し撫でたりしてみましょう。
それでも大丈夫であれば、次は手に乗せたおやつをハムスターに食べさせる手乗りにチャレンジしてみましょう。ここでも無理に手に乗せようとしないことが重要です。
ハムスターがなかなか慣れてくれない
例えば、ハムスターが「1週間程度経過しても慣れてくれない」、「警戒している様子」だという事であっても特に焦る必要はないと考えます。焦らなくて大丈夫です。
上記ステップを踏んでハムスターに慣れてもらえるようにしたとしても、なかなか慣れてくれないハムスターもいます。
しつこくし過ぎず、根気良くハムスターと向き合うスタンスが大事です。
また、もしかしたらハムスターが警戒する要因が何かあるかもしれません。自身の行動などを振り返って見直すなど、工夫していくと良いでしょう。
ハムスターが慣れるまでには時間が掛かる
ここまで、飼育書などにも書いてあるような内容を紹介してきましたが、ハムスターが新しい環境に慣れるには時間が掛かります。
飼い主としては新しく迎えたハムスターと触れ合いたくて仕方がないはずで、もどかしいでしょう。
ですが、繰り返しになりますが、焦らずじっくり関係を構築していきましょう。
ハムスターのためにやれることはやって気長に待ちましょう。
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