ネット通販のサイトを見ていると、ついついハムスター関連の物を見てしまいますが、なんじゃこれ?というハムスター飼育用品もあります。
やはり、回し車の選び方の軸がないと無駄なお金を使ってしまうこともあります。
この記事では「安全な」ハムスターの回し車の選び方のポイントを紹介します。
目次
ハムスターの回し車選び方 【安全な選び方】
失敗のない回し車を選ぶためには、それなりの「知識」が必要です。その知識を持って商品を選ぶようにすれば、失敗は激減するはずです。
そのため、この記事では下記の順序で紹介します。
- 基本的な回し車の選び方のポイントを理解する
- まずは基本的な回し車の選び方を抑えておきましょう。どのような設置方法があるか?、ハムスターにとって適切なサイズはどれか?などは基本です。
- 回し車選びの基本を理解した上で商品を確認し、購入判断をする
- 実際に商品を確認します。商品の基本的な情報や付属するパーツ、レビューなどを確認します。
詳細は下記で解説します。
基本的な回し車の選び方のポイント
ハムスターにとって良い回し車を掴むコツは「判断基準」を持つ目を養うことでしょう。
私も回し車選びのコツをつかむまでは、いくつかの失敗をしてきました。
では、具体的に何を見て回し車選びをすべきなのか?そのポイントを言語化する下記のようになります。
- ハムスターにとって適切なサイズか?
- ケージに設置可能か?
- 材質は最適か?
- 怪我をする要素はないか?
- 走れるか?
これだけでは何のことだか分かりづらいと思いますので、深堀りします。
ハムスターにとって適切なサイズか?
ハムスターにとって適切なサイズの回し車であるか?という点は重要です。
つまり、大きいハムスターに小さすぎる回し車は合いませんし、その逆に小さいハムスターに大きすぎる回し車は不適切です。
市場に出回っている回し車には、ドワーフハムスター(ジャンガリアン、ロボロフスキーなどの小さいハムスター)用、ゴールデンハムスター用など商品名で分かりやすく記載されているケースは稀です。
基本的には下記のサイズが目安となります。
- ゴールデンハムスター >>> 21cm~
- ドワーフハムスター >>> 14~17cm
回し車は走れていれば、「サイズはあまり関係ないのでは?」と思われるかもしれません。
体のサイズに比べホイールのサイズが小さい場合、背中を反らせながら走ることになり、背骨に負担が掛かってしまいます。
また、小さいホイールの場合、ハムスターが走ると回し車の軸が背中に当たってしまうケースもあります。
ケージに設置可能か?
ケージに取り付け可能な回し車であるかどうか?という点は以外と盲点になりがちです。
ポイントは下記です。
- 回し車はケージに設置できる大きさか?
- 回し車をケージに取り付け可能か?
ケージに収まる大きさであるか購入前には確認する必要があります。ドワーフハムスター用の回し車は小さいですが、ゴールデンハムスター用の回し車はサイズが大きく幅も高さも気にしてあげる必要があります。
もう一つ気にしなければいけないのが、ケージに回し車を取り付けることができるか?
という点です。
回し車の取り付け方法は、おおまかに下記3パターンがあります。
- 回し車のスタンドを利用する
- ワイヤーケージに側面に取り付ける
- アタッチメントを取り付けてプラスチックケージに取り付ける
回し車のスタンドを利用する
スタンドを利用をするとはどういうことかは、画像を見て頂いた方が早いと思います。
下記をご覧ください。こちら回し車にスタンドを取り付けてケージに設置している様子です。
このように回し車に土台となるスタンドを取り付けることができます。
回し車のスタンドで利用する最大のメリットは、「ケージを選ばない」ことです。
ケージにスペースがあればどこにでも設置することができます。
一方デメリットは、スタンドが動いてしまったり回し車が倒れてきてしまうことです。
スタンドで利用しようと思ったら、安定感も重要なポイントです。
非常に汎用的とも言えるスタンド利用ですが、注意点もあります。
それは、購入を検討している回し車にスタンドが付属しているかどうか?確認することです。
私も過去にスタンドを利用しようと思ったら、付属していなかったなんてことがありました。
回し車の設置位置が動いてしまうこと自体はそこまで問題ではありませんが、回し車が動いてしまうことにより、ケージの側面や他の飼育グッズにぶつかって、うるさくなってしまうこともあります。
ワイヤーケージに側面に取り付ける
多くの回し車はワイヤーケージとの相性が良いです。
どういうことかというと、回し車のホイール部分をワイヤーケージの側面(ワイヤー部分)に取り付けることが可能です。
ただし、ホイールとスタンドが一体化されている回し車では、この方法はできませんので注意してください。
例えば、スタンドが付属する回し車であってもこのようにホイールとスタンドを自由に付けたり外したりできます。
下記は正確にはワイヤーケージではないですが、このように回し車のホイール部分をこのように固定することができます。
ワイヤーケージに回し車を取り付けるメリットは、回し車の位置を固定できることです。
一方、デメリットは回し車の振動音がケージにダイレクトに伝わりやすいことです。
ケージの構造により振動音の大きさは異なりますが、場合によってはスタンド設置するより、うるさく感じることもあります。
アタッチメントを取り付けてプラスチックケージに取り付ける
上記ではワイヤーケージの側面に回し車のホイールを取り付ける方法でした。
プラスチックケージの場合はなかなかケージにホイールを固定することはできませんので、基本的にはスタンドで利用することになります。
しかし、使っているケージによっては「アタッチメント」が存在するので、そういったオプションパーツに頼り、ケージ側面に回し車のホイール取り付けることが可能です。
このブログでも紹介している「ルーミィ」にも「グラスハーモニー」でもそういったオプションパーツは存在します。
ルーミィシリーズの場合、別売りしています。
この方法は使っているケージに依存するので、かなり限定的です。
メリットとデメリットについては、「ワイヤーケージに側面に取り付ける」とほぼ同様ですが、更に付け加えると、ケージ取り付け位置が限定的な場合が多いです。
材質は最適か?
回し車の材質にも注目しましょう。回し車の材質は大まかに下記になります。
- プラスチック製
- 木製
- 金属製
「金属製の回し車」には注意が必要です。金属製の回し車の多くはホイールの部分が金網になっていたり、はしごみたくになっているはずです。
このようなタイプのホイールは、ハムスターが全力で走っている時に足を引っ掛けて怪我をしてしまうケースがあります。
基本的にはプラスチック製か木製の回し車がおすすめです。
また、プラスチック製と木製のどちらが良いかというと、使い勝手の良さにおいては、プラスチック製です。
なぜなら、プラスチック製の方が汚れを拭き取りやすく、雑菌も繁殖しづらいからです。
木製を選ぶ理由があるとするならば、雰囲気の良さでしょう。
また、木製回し車はスタンドがしっかりしているものもありますので、振動による騒音が少ない製品もありますので、見た目以外もメリットもあります。
怪我をする要素はないか?
回し車選びが悪いとハムスターが怪我をしてしまう場合があります。
例えば、上記で説明しましたが、ホイールが「はしごタイプ」はプラスチック製のものでも存在します。こういったハムスターが怪我する恐れのあるものは避けるべきです。
プラスチック製だから安心というわけでもありません。
また、プラスチック製の回し車は継ぎ目があるものが多いですが、そこに足を挟んで怪我するなどの事例を見かけます。
継ぎ目と言われても良く分からないかもしれなせん。下記は回し車のホイールです。
継ぎ目がないものはこちらです。
継ぎ目に関しては、前述のはしごのものよりも危険はそうないでしょうが、選ぶ際には確認すべきポイントでしょう。
走れるか?
特にプラスチック、アクリルなどの素材の場合、つるつるとした材質のなので、ハムスターが走りたくても滑ってしまいます。
経験上の話になりますが、特にドワーフハムスターの場合は、足を掛けられる溝があるホイールの方が安定して走れます。
再掲ですが、こういったものあるとドワーフハムスターも走りやすいでしょう。
もう一つ具体的な例を出します。
こういった溝があるとハムスターも走りやすいでしょう。選ぶ際には気を付けて見てみましょう。
回し車を実際に選ぶには?商品を選ぶ際のポイント
上記までで説明したのが、基本的な回し車の選び方です。実際に商品を選んでみます。
購入前に必要情報を揃えよう
回し車を選ぶ際は、購入先が実店舗であってもネット通販であっても、商品ページと商品レビューに目を通しておいた方が良いでしょう。
商品ページおよびレビューで確認すべき内容は上記でお伝えした通りです。その内容を再掲するとともにポイントをまとめました。
- ハムスターにとって適切なサイズか?
- 商品ページからサイズを確認しましょう
- ポイントはホイールサイズです。車輪の直径など製品によってサイズ表記はやや変わりますが、ハムスターにあったサイズを選びましょう
- ケージに設置可能か?
- 商品ページからサイズと取り付け方法、付属品を確認しましょう
- 幅と高さが重要です。回し車は高さがあるので、高さについては良く確認しましょう
- ワイヤーケージに取り付けたいのに、ホイールとスタンド一体化の回し車を買う、スタンドを利用したいのにスタンドが付属しない回し車を買うなどないようにしましょう
- 材質は最適か?
- 商品ページから材質を確認しましょう
- プラスチック製か木製が無難です。
- プラスチック製の方が汚れを拭き取りやすく衛生的といえるでしょう。
- 怪我をする要素はないか?
- 商品ページから商品の外観を良く確認しましょう。また特徴として、「継ぎ目なし」を謳っている商品もありますので参考にしましょう。
- ホイール部分が「はしご」になっているものは危険ですので避けましょう
- ホイール部分の継ぎ目が怪我の原因になってしまうこともあります。商品ページでは分かりにくいのでレビュー記事を参考にすると良いでしょう。
- 走れるか?
- 商品ページから商品の外観を良く確認しましょう。走りにくそうなつるつるとした見た目であれば、レビュー内容を確認しましょう。
商品ページは公式サイトと通販サイトから確認できます。
公式の商品ページには、その回し車の特徴が記載されています。正直イマイチですが見ないよりマシです。
例えば、サイレントホイールという回し車であれば、こちらです。
あとはネット通販の商品ページも確認すべきです。下記は楽天市場でも出店しているチャームというお店のサイレントホイール15のページです。
公式ページよりも手厚いです。
サイレントホイール15もちろん、amazonでも情報は載っています。
続いてレビューを確認しましょう。ネット通販のレビューやブログのレビュー記事ではユーザの生の声が確認できます。是非チェックするようにしてみてください。
重要なのはユーザの生の声です。ブログやウェブサイトでは、商品を実際に使っていない人がランキングやおすすめ記事を書いている場合もあるので注意しましょう。
ネット通販のレビューでは「ステマ」が気になるかもしれませんが、そういったステマレビューはハムスター飼育用品については現時点(2019/10/06)ではあまりありません。
また、当サイトでも回し車のレビューを実施してきました。良かったら参考にしてみてください。

こんな商品には気を付けよう
上記までの内容を把握していれば、変な商品を掴むことはないでしょう。
念のための注意ですが、パッケージに偽りアリな商品があるので注意してください。
ハムスターの商品ページもそうですが、商品とハムスターの合成写真を載せているケースが多いです。
具体例を出します。
回し車と一緒に写っているのはゴールデンハムスターです。しかし右側のサイズを確認するとこのように記載されています。
円盤直径約11cm

どうでしょう?明らかにゴールデンハムスター用とはいえません。
特にネット通販では色々な商品を取り扱っていますが、出展者の知識不足なことも多いです。
初めて回し車を購入するのであれば、ペット専門の出展者が良いでしょう。
回し車購入後はよく観察する
「いい回し車が買えたはず」と満足してはいけません。
その回し車があなたのハムスターにとって良い物であるかどうか、購入後にしっかり確認しましょう。
- キチンと回し車で走れているか?
- 走る姿勢を見て背中を反って走ってないか?
- 取り付けた回し車の設置位置は高過ぎたりしないか?
- 足を引っ掛けてしまう心配はないか?
ハムスターの飼育グッズを購入するなら、楽天がおすすめです。Amazonよりも安く購入できるケースが多いです。

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