今回は、私が今まで使ってきた「ハムスターの床材」を比較します。
床材(チップと言った方がわかりやすいかもしれませんが)ハムスターのケージに敷くものです。ハムスターはもともと、土の上で生活していましたが、家庭で飼う際、その代わりになるものです。
この記事では下記の2点を紹介します。
- 床材の材質比較とおすすめ
- 床材の商品比較とおすすめ
目次
ハムスターの床材 材質の比較とおすすめ
ハムスターの床材に利用される材質は様々です。まずは材質について比較していきます。
ウッドチップ(木)
一番ポピュラーな床材がウッドチップでしょう。
針葉樹もしくは広葉樹を細かく削り、チップ状にしたものです。
比べてみると分かりやすいですが、商品ごとに形状が異なっており、カツオ節のような薄くスライスされたものや繊維状に細長く仕上げられたものなどがあります。
ウッドチップで利用される木材は上記の通り、「針葉樹」と「広葉樹」に分けられます。
針葉樹で使われる木は「松」、「モミ」、「ヒノキ」などで
広葉樹で使われる木は「ポプラ」、「白樺」などです。
一般的に広葉樹の方が刺激が少ないと言われていますが、やや高価です。
とはいっても「そこケチります?」みたいな価格差ですから、たくさんハムスターを飼っている人以外は、あんまり気にしなくて良いです。
(財力事情でケチる人はハムスター飼えるのかちょっと心配ですね…)
「床材あるある」です。実店舗やamazon、楽天とかで床材を見ているとおもしろいことに、針葉樹のウッドチップのパッケージには「ふんわり」、「ふかふか」、「ふわふわ」で推していることが多いです。
逆に広葉樹のウッドチップはパッケージに「広葉樹」を主張するパッケージが多いです。
原材料を見なくても、大体わかってくるという。
ウッドチップのメリットとデメリット
ウッドチップのメリットとデメリットは下記の通りです。
- 価格が安い
- 飼育事例が多い
- 種類が豊富
- 木の香りが心地よい
- アレルギーを起こす場合がある
- 品質がバラバラ(チップによっては尖ったものをある)
メリットを補足します。
ウッドチップは後で紹介する紙などの材質と比べるとメチャクチャ安いです。倍以上の値段の差があると思ってもらって差し支えないです。
飼育事例もダントツでしょう。割とみんなウッドチップ使っています。おすすめの床材なども調べやすいです。
商品のバリエーションも豊富なので、「ちょっとこの商品嫌だから変えたいな」と思ったとしても、別のウッドチップがすぐ見つかります。
特に開けたてのウッドチップは、木の香りがとても心地良いです。
デメリットを補足します。
ウッドチップのネガティブワードといえば、「アレルギー」じゃないかと思います。
確かに使っている床材が合わずにお腹周りが禿げてしまうという事例あります。
もちろん、アレルギーの原因はウッドチップだけではありませんが、気になる方は紙床材などを利用した方が良いです。
ウッドチップは基本的にふわふわでふかふかに偽りなしなのですが、稀に尖った木片のようなものが混入していることがありますので、そういった劣悪チップは取り除く必要があるでしょう。
紙
ウッドチップほどではないですが、紙製の床材を利用している人も多くいます。
ハムスターがアレルギーになってしまい、ウッドチップから紙床材に変える人も少なくありません。
紙といえば生活に身近なので、代用品も想像することでしょうが、あまりに変なものを代用しないことをおすすめします。
※強いて言えば、キッチンペーパーをおすすめする医師の方は複数いましたので使っても差し支えないかもしれませんが、私は利用した実績がなく何とも言えません。
紙床材のメリットとデメリット
- アレルギーの心配がない
- おしっこ、うんち、出血などに気付きやすい(商品によるので注意)
- 品質は割と安定している
- ウッドチップに比べると高価
- 商品によって特徴性がかなり異なる
メリットを補足します。
アレルギーなってしまったり、アレルギーを心配して床材を紙にしている人が多いです。とはいえ、一概にウッドチップだけがアレルギーの原因であるとは言えないので、紙床材したから安心は安直です。
良く色んなところで「おしっこ、うんちや出血に気付きやすい」表現に誤解があり過ぎると思っています。紙の床材全てでハムスターの排泄物や怪我に気付きやすい訳ではありません。気付きやすいのは「白い床材」です。
ウッドチップでは稀に木片が紛れているとお伝えしました。紙の品質は割と安定している傾向にある認識です。時折、紙が裁断しきれていないやつが紛れていたりすることもあります。ウッドチップでもそうでしたが、品質は商品やメーカーによりますね。
デメリットについて補足します。
ハッキリ言って紙は高いです。以降で価格について触れていますが、500グラムで500円以上する商品も普通にあります。広葉樹ウッドチップの2,3倍します。
ハムスターの生涯を2,3年だと考えると塵も積もってくるでしょう。
とはいえ、ハムスターがアレルギーで皮膚疾患を起こしてしまうと、ハムスターへの負担、飼い主の負担、通院、薬などの費用が掛かります。そういったリスクを避けられると考えると高価な面にも納得が行くかもしれません。
※もちろん、前述の通りウッドチップだけが悪い訳ではありません。
紙床材は商品によって、その形状や色味が異なります。固めなもの、縮れ麺のもの、小さい細かめにカットされたものなど様々です。使っている紙もバージンパルプ100%のもの、再生紙を利用しているものがあります。
そういった意味で一括りに「紙床材ってこうだよね」という特徴を伝えることが難しく商品を掴んでみてみないと分からない部分も多いです。
※この記事の後半ではそういった部分に触れていますので、参考してみてください。
土、牧草、その他
土、牧草なども床材利用で言及されていますが、現在はあまり聞かないですし、飼育実績もあまり多くないでしょう。
私も利用したこともありませんので、詳細をお伝えることができませんが、敢えて使う理由はあまりないと考えます。
土についてはこちらの記事でデメリットを紹介しています。
基本的にはウッドチップか紙床材を選ぶべき
上記で説明した通りですが、おすすめの床材は、ウッドチップもしくは紙床材です。
床材は使っていくうちに飼い主やハムスターの好みが分かってきます。
評価軸があまりない方は、安価なウッドチップを選ぶか、アレルギーが心配なら紙床材という選び方でもまずは良いかと思います。
私の場合、ウッドチップと紙床材をどちらも使って何匹ものハムスターを育てていますが、今のところ問題はありません。
ハムスターの床材 商品の比較とおすすめ
この記事で比較する床材は下記の表をご覧ください。
なお、こちらの記事で紹介する床材は、ウッドチップもしくは紙床材です。
床材の材質と価格に注目するとウッドチップの安さが分かると思います。
商品名 | 容量 | 材質 | 価格 |
三晃商会 広葉樹マット | 7L | 木 | 384円 (税込) |
GEX 柔ごこち | 400g | 紙 | 550円(税込) |
三晃商会 ケアペーパー | 4.5L | 紙 | 498円(税込) |
GEX ハムキュート 消臭ペーパーマット | 400g | 紙 | 562円(税込) |
GEX ご機嫌快適マット | 500g | 紙 | 398円(税込) |
ミニマルランド やさしいペーパーマット | 550g | 紙 | 365円(税込) |
クリーンモフ KAMIYUKA ~紙床~ | 500g | 紙 | 598円(税込) |
※わかりやすいように容量は全て一番少ないもの(低価格なもの)に合わせています。
以降で床材の紹介とメリット・デメリットについて紹介しています。
広葉樹マット
その名の通りウッドチップです。ウッドチップというと「フレーク状」のイメージがあるかもしれませんが、広葉樹マットは細長く「繊維状」になっています。
繊維状になっていることでハムスターが掘ったり潜ったりするとふんわりボリューミーな感じになります。
多めにケージに敷くとハムスターがトンネルを作ったりする様子も分かります。
材質は広葉樹で具体的には、「ポプラ」です。
圧縮されてパッケージされていないので、床材をほぐす手間は少なく済みます。
細かいチップとやや粗目のチップが混じっている感じですので、危険に感じる方もいるかもしれません。
気になる方は控えた方が良いでしょう。

柔ごこち
見た目は洗濯したティッシュのようです。柔らかく、巣材としても良く持ち帰っています。柔らかいですが、ふわふわした感じではなく、ケージに敷いてもボリュームはあまりありません。
色が白くハムスターのウンチの異常や出血に気付きやすいですし、サッとほぐしてすぐに使えます。ウッドチップのように分別する必要はありません。
ボリュームが出にくいため、他の床材と比較してケージに入れる床材量が多く必要になります。他の紙床材と比較して価格が高いのもネックです。

柔ごこちについてはこちらで詳しく説明しています。

ケアペーパー
チップの一つ一つがかなり固く、ふわふわとは程遠い印象。ほぐしていくとふわふわ感が増していきます。ほぐす前後でキャラ変するような印象です。
色が白くハムスターのオシッコ、ウンチの異常や出血に気付きやすいです。
ほぐす前はただの「固い紙の芯」といったイメージですが、ほぐすとふわふわになり、ボリューム感が出てます。消費量を軽減できる。
ほぐす前後は下記の写真の通りです。
ほぐすということはそれだけ手間が掛かります。ほぐさないとボリュームが出にくく、ケージに入れる床材量が多く必要になりますし、あまり動きやすい床材には思えませんので、事前にある程度ほぐして馴染ませた方がおすすめです。
ちなみに、ほぐす時にかなりホコリが出るので、気になる方にはあまりおすすめできません。


ケアペーパーについてはこちらで詳しく説明しています。

消臭ペーパーマット
漂白していないナチュナルな色味ですが、消臭効果を付加するために「ヤシ油抽出液」を使っています。床材は少し固めな質感で言い換えると「ゴワゴワ」感がありますがその分「コシ」があり、ヘタりづらさに繋がっているのかもしれません。ケージに入れる際に少しほぐすと解消されます。
少量でもボリューム感があり、ケージに入れる床材量は少なめに抑えることができます。
消臭効果に過度な期待はできないです(オシッコされればクサい)
また、消臭効果が含まれているため、他の紙床材と比較し、価格が高いです。
色はウッドチップよりも暗めです。
見た目は、次に紹介する「ごきげん快適マット」とほぼ同じようです。ちなみに右と左で別の床材です。左が「消臭ペーパーマット」です。
※右側の床材はこの紹介する「ごきげん快適マット」

消臭ペーパーマットについてはこちらで詳しく説明しています。

ごきげん快適マット
漂白しておらず、消臭ペーパーマットと非常に似た質感です。特徴はほぼ類似しています。最大の違いは「消臭効果」です。消臭効果が不要な人はごきげん快適マットを選ぶと安く済ませることができます。
一部ユーザでは独特の臭いが気になるというレビューを見かけますが、私が使っている限り、Amazon等のレビューで見かけた臭いは感じませんでした。
紙床材の中では安価です。
右側の床材が「ごきげん快適マット」です。

ごきげん快適マットについてはこちらで詳しく説明しています。

やさしいペーパーマット
見た目は「消臭ペーパーマット」、「ご機嫌快適マット」と似ていますが別メーカーです。
漂白していないナチュナルな色味ながら、類似する床材より、やや明るい色味です。
また、紙の質感はやや柔らかめの印象を受けました。
特徴的なのは、テープ状とスクエア状の2種類のカッティングのチップが混じっていることです。下記の写真の通り、細長いチップと四角のチップが混じっています。

今回紹介する紙床材の中では最も安価は商品です。
やさしいペーパーマットについてはこちらで詳しく説明しています。

KAMIYUKA
軽い印象の床材で1つ1つのチップは小さいですが、伸ばしてみると細長い薄い紙上のチップであることがわかります。
使ってみて良かったところは、ホコリが出にくく、ほぐす手間要らずな点です。
お悩みの方には一度試してもらいたいです。
珍しく再生紙を利用しているのも、この商品の特徴ですが、気になる方はバージンパルプの商品を選びましょう。
ホワイトとブラウンの2色展開ですが、ハムスターのオシッコ、ウンチの異常や出血に気付きやすいのはホワイトです。
床材としては、ツルツルすべりやすく紙床材の中でも高価な点がネックです。

KAMIYUKAについてはこちらで詳しく説明しています。

おすすめの床材はどれか?
紹介した床材の中で個人的なおすすめは下記の2つです。
- 柔ごこち
- やさしいペーパーマット
柔ごこちは床材の色が白いので、ハムスターがトイレを覚えているか?、ハムスターのウンチに異常がないか?などを確認がしやすいです。ケアペーパーも白いですが、扱いやすさでは柔ごこちに軍配が上がります。
やさしいペーパーマットは紙の床材の中では、かなり安い部類です。なので、アレルギーが気になって床材を紙に変えてみたいという方には、まず試してもらう敷居が低いかなと思います。
紙の床材は高価であることは間違いないですが、アレルギー対策や健康状態の確認がしやすいです。また、ビジュアル的にも白い床材に変えればちょっとだけケージの世界も変わります。
今回紹介した紙の床材の価格は、ランチ一食分程度です。気軽に試してみては如何でしょうか。
ハムスターを飼うためには、そのほかにも必要な飼育用品があります。詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

初めてハムスターを飼う方で、どんな飼育用品を選んだら良いか分からない人は、ここで紹介している物を選んでみては如何でしょうか。

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